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狭小地でも使えるサンプリングツールを導入(タイ)

タイを拠点としているDOWAグループ会社のWaste Management Siamでは、環境調査に特化したボーリングマシンであるGeoprobe®を所有しており、グローバルスタンダードに則った土壌・地下水調査の実施が可能です。
また、このたびGeoprobe®ツールの一つであるSlide Hammerを導入しましたので、今回はこれも併せて紹介します。

Slide Hammerの特徴

Slide Hammerは人力による打撃削孔ボーリング機器であり、概ね地表面下(GL-)6mまでの掘削が出来、観測井戸を設置することもできます。特に、通常のボーリングマシンが入れない狭小な場所(例えば工場建屋内など)でも、このSlide Hammerを使えばGeoprobe®と同様の土壌・地下水調査が可能です。

(1)ボーリング方法 ~日本とタイとの違い~

タイでは、日本のような環境調査に特化したボーリングマシンの導入は進んでいません。また、日本では土壌汚染対策法の施行に伴い、調査方法についてのガイドラインが定められましたが、タイではまだ土壌汚染に関する法律案文が検討されている状況であり、「このとおりにやればいい」という調査手順は定められていません。
したがって、日本では一般的な調査手順や仕様であっても、タイではうまく進まない、こちらの指示どおりに実施できていなかった、という事態も発生しがちです。

(2)環境調査に特化したボーリングマシンを使うメリット

Geoprobe®やSlide Hammerのような、環境調査に特化したボーリングマシンが使えない場合、主に土質調査で使用されるオーガーを用いたボーリングを実施することになります。しかし、この方法では土壌サンプルが攪乱されてしまうため、採取された土壌サンプルの深度や土質が判別しづらくなります。

Geoprobe®やSlide Hammerを用いた場合、土壌サンプルはサンプラー内に設置したライナーチューブ(円筒形の透明プラスティック容器)に採取されるので、クロスコンタミネーション(採取時の攪乱によるサンプルの二次汚染)がありません。また、写真のように深度ごとの土質を確認することもできます。

また、地下水調査についても、オーガー掘削と比較して短時間で観測井戸の設置ができます。また、観測井戸が設置できない場所でも、特定深度で仮設井戸になるロッドアタッチメントを使用すれば、観測井戸と同様の地下水サンプリングを行うことができます。

最近では、以上のような状況をご存知のお客様から「Geoprobe®のような環境調査用ボーリングマシンを使いたい」というご要望をいただく機会が増えています。タイでは近々、工業団地内の特定業種工場について、土壌・地下水の定期モニタリングが義務化される見通しです。
土壌・地下水調査を検討される際には、本項で述べたようなボーリングの方法にもご留意ください。

お問い合わせ先

日本:
DOWAエコシステム(株) ジオテック事業部 TEL: 03-6847-1232
お問い合わせ:http://www.dowa-geo.jp/contact/contact.php
タイ:
Waste Management Siam Ltd.
TEL:+66-38-346-364-7(ESBEC社)、+66-85-488-0600(松浦)

この記事は
ESBEC(タイ)
松浦 が担当しました

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