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いざ出陣!! ~インドネシア出張日記~

DOWA入社から13年、初めての海外勤務でインドネシアへ赴任して3年になりますが、日本で経験できなかったことのひとつに国内移動の過酷さがあります。
以下、最近の事例を紹介します。

2011年12月22日午後。
スタッフから連絡が。「伊藤さん、A社から安全に関するミーティングの案内が来ています。12月26日の午前中とのことです・・・」。
え?何で突然?A社ってカリマンタンのジャングルの中ですけど。しかも明日からクリスマス休暇で3連休、いないんですけど・・・。
何とか交渉の末、年明けの1月4日の9時からに変更してもらう。
こうして新年の仕事始めはカリマンタンへ。

2012日1月3日、午前6時。
出張時の着替えに加え本2冊、音楽プレーヤー、快眠グッズ、薬(特に腹痛対策)、日焼け止め(照りつけるので必須)を鞄に詰め込み空港へ出発。
服は長袖。飛行機の中の冷房で凍えないためと、蚊に刺されてマラリアにかからないため。

午前7時。ジャカルタ空港到着。
突発的な渋滞に遭遇せず、一安心。ただ、8時30分のフライトまでやることがない・・・。「ここはシンガポールや日本とは違うんだ」と言い聞かせ、持参した本を手に取る。
午前8時30分。遅延発生。想定の範囲内とあきらめる。
午前9時。ようやく搭乗、しかしテイクオフまで時間が。前の飛行機が遅れているらしい・・・。
ようやく離陸し、仮眠を取っているとCAにたたき起こされ、ランチボックスを手渡される。
こうして2時間、東カリマンタンの玄関口バリパパンに到着。

午前11時か、と思っていたら12時。国内でも1時間の時差があることを忘れていた。
動いていないのでお腹も空いていないが、昼食。ここで食べておかないと、途中で食べるところがない。
昼食後、陸路カリマンタン島を北上。30分も経たないうちにジャングルへ突入。ここからは延々と一本道、ドライバーは安全運転という言葉を知らないようで、とにかく飛ばす。
1年前なら怖くて気が気ではなかったが、すでに慣れてしまい仮眠モードへ。途中、ガソリンスタンドに寄るものの「Habis(売り切れ)」の文字が…。アジア有数の産油国でよく見かける不思議な光景。3件目でようやくガソリン補充し、一安心。

とにかく仮眠を続けること3時間、ようやく東カリマンタンの州都サマリンダへ。ここは回教国、ドライバーがお祈りをここで実施。自分はその間、仮眠継続。

さあ、気を取り直して目的の地バダックへ。地図で場所を確認するが、載っていない。当然ガイドブックにも記載なし。地図は役に立たないと達観。ここからまだ1時間半かかるので、仮眠を取ることに。いったい何時間仮眠するのか・・・。

ここからの道路状況はさらに悪く、アップダウンの連続。暇つぶしのため携帯電話のゲームでも、と思ったが10分もしないうちに気分が悪くなり、やはり仮眠することに。そうこうしているうちにとうとう目的の地バダック到着!時計を見たら午後4時を回っていた・・・。
すでにA社の就業時間は終了、やることもないので現地ホテルチェックイン後、現地スタッフとともに夕食へ。

ちなみに日本食はおろか日本語は一文字も通じない。辛いパダン料理を食べ、ホテルに戻る。「さあ、ビールでも飲もう」と思って冷蔵庫を開けるが、当然のようにもぬけの殻。イスラムの宗教色が強く、アルコールを置いていないことは知っているが、毎回それでも脱力感が漂う。日中、5時間は仮眠したので就寝できないかも、と思いながら消灯すると、あっという間に熟睡。生命の奥深さを実感して起床する。

1月4日。
さあ、9時から目的の安全ミーティングだ!現地スタッフとホテルで合流。すると、スタッフから「伊藤さん、A社から連絡があり、ミーティングは午後に変更になりました」・・・
なんだそれは・・・

以上、インドネシアの地理的環境とインドネシア人の気質の一端を垣間見た仕事始めとなりました。


伊藤 この記事は
DOWAエコシステム 海外事業推進部
伊藤 が担当しました

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