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子育てもPDCA

何でも仕事に例えると嫌な顔をされる事もありますが、分かりやすいと思うので例えます。

よく、「母親は赤ちゃんが何で泣いているのか、分かるのよ」と言われます。私も、そんなものか?と思っていましたが、実際母親になってわかったことは「母親だからわかるわけではない」という事です。
また、「ママが抱っこすると泣き止む」という話もありますが、ママが抱っこしたから必ず泣き止む訳ではありません。

「やっぱりママじゃないと」と半ば諦め気味に言われる事がありますが、そこで諦めるのは時期尚早!

ママだってよくわからない中、こうしたら泣き止むかな、こうしたら泣き止むかな、と仮説を立てて、やってみて、ダメだったら、あれかな、と試してみる。まさしくPDCAを回しているのです。
多くの場合、泣く子供を目の前にして「どーしよー・・・」と途方に暮れながら、必死でPDCAを回すのです。

核家族化が進み、近所付き合いが希薄になりつつある社会に暮らした私たちは、物心ついてから、みっちり赤ちゃんのお世話をしたことがある人はほとんどいません。でも、育児では母親がちゃんとしなきゃ、と言われるし、道ですれ違った人に、「あらあら、そんなことして(そんなに泣かせて)、赤ちゃんがかわいそうね。」と、言われる事もあり、かなりのストレスがかかります。
子育てに関して、母親がしっかりしなければいけない事は認めますが、母親「だけ」がしっかりしなければいけないのではなく、関係者がみんな「しっかり」しないといけないはずです。

これを仕事に例えます。
違う建屋の部署がやっていた業務を、担当する事になりました。そんな業務がある事は知っていましたが、横で見ていたわけではないので、実際どうしたらいいか、分かりません。
でも、引き継ぎはありません。部署の同僚(旦那)も、どうしたらいいか分かりません。
理論書は色々あって、必死に読むものの、かなり大変です。また、理論書通りにいかない事も沢山あり、自分のやり方が悪いのかと落ち込みます。
とにかく必死に毎日、がんばっていても、以前その業務をしていた人から「そんなやり方してんの?この業務は、将来の会社を支えるんだから、しっかり頼んだよ。」と言われて、腹が立ったり、悲しくなったり・・・・。

必死に試行錯誤して毎日を過ごしていると、同僚よりもその業務を上手く回せるようになりました。でも、毎日、24時間対応しなければいけないので、かなり疲れます。
たまに同僚に協力を依頼すると「それはわからないし、僕たちも自分の仕事があって疲れているから、無理。」と言って協力してもらえません。
仕方ないので、一人でがんばります。そうしたら、部署の人とのスキルの違いがどんどん開いてきます。もう同僚は「あんたしかいない」と言って、手伝おうとしません。。。
例えばこんな職場で働いていると想像したら、「なんで俺ばっかりなんだよ!」と腹も立ちませんか? 


寒かったのか?何かを我慢している
顔をしていますね。

仕事では経験を積む事で、勉強をしたり、様々なケースへの対応についての知見を蓄積し、それがノウハウになり、成果を上げ、評価にもつながります。

子育ても、同じです。どれだけ、様々な状況を経験してPDCAを回したかで、対応力が違います。そして、対応力によって、子供の対応も違ってきます。

日中子供と接する事の出来ない、パパは、家に帰ったら「疲れた」を言い訳にせず、時間を惜しんでPDCAを回してみて下さい。仕事もそうですが、仮説が検証できた時は嬉しいものです。
そして、ママはそんなパパを見守ってください。仕事に例えると、「コーチング」ができれば、いいのでしょうけれども、実際は「もぉー」と思う事も多いと思います。でも、自分も試行錯誤をしていた時があったのを思い出して、見守りましょう。自分が言われて嫌な事は、他人に言わない事。
既にお子さんが独り立ちしている場合は、お孫さんに。または、地域の子育てサポートに参加してみてください。子どもと関わると生命力がみなぎるってこういう事かと実感します。

こう書くと、子育てって大変そう・・・と身構えるかもしれませんが(実際大変ですが)、子供が育っていく時間を経験するのは、思ったよりも面白い作業です。

子供は必死に生きていて、必死に何かを伝えようとしていて、その姿に心打たれる事が多々あります。また、子供が親の思い通りにならない事も多いですが、それで新たな気づきがもたらされる場合もあります。

仕事やスポーツでチームワークの大切さを否定する人はまずいないと思います。楽しく子育てをするためには、ママと子供と同じチームであるパパがどう行動するかが、とても重要です。出産後、妻が不機嫌な事が多くて憂鬱と言わず、積極的に関わって子育てを楽しんでください。子育てに限らず、仕事でも趣味でも、積極的に関わった方が面白いですもんね!


上田 この記事は
DOWAエコシステム 環境ソリューション室
上田 が担当しました

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