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リスクのクスリ

PCB汚染物の判定基準は?

Q:特別管理産業廃棄物のPCB汚染物に該当するかどうかは、どう判定するのですか?

A:

入口基準はありません。

廃棄物処理法施行令(第2条の4第5項ロ)でPCB汚染物として以下のものが、特定有害産業廃棄物に該当するとされています。

  1. PCBが染みこんだ汚泥
  2. PCBが塗布され又は染みこんだ紙くず
  3. PCBが染みこんだ木くず
  4. PCBが染みこんだ繊維くず
  5. PCBが付着し又は封入されたプラスチック類
  6. PCBが付着し又は封入された金属くず
  7. PCBが付着した陶磁器くず
  8. PCBが付着したがれき類

これらのPCB汚染物に対して、濃度に関する基準や排出元施設の規定(いわゆる入口基準)はありませんので、PCBが付着したものは、全てPCB汚染物と判定されます。

■微量のPCBが混入した廃電気機器に関する特例

ただし、特に廃電気機器に関しては、環境省による課長通知「重電機器等から微量のPCBが検出された事案について」(平成16年2月17日環廃産発040217005)において、
「機器毎に測定した当該廃重電機器等に封入された絶縁油中のPCB濃度が処理の目標基準である0.5mg/kg以下であるときは、当該廃重電機器等は、PCB廃棄物に該当しないものであること」とされています。

すなわち、非意図的に微量のPCBが混入した廃電気機器等に関しては、廃電気機器に封入されている絶縁油の濃度によって、低濃度PCB汚染廃棄物か、そうでないかを判定する事になります。

■参考:卒業基準(PCB処理物)

廃棄物処理法施行令(第2条の4第5項ハ)、廃棄物処理法施行規則(第1条の2第4項)では、PCB処理物に関する濃度基準(いわゆる卒業判定基準)が規定されています。

  • 廃油 0.5mg/kg
  • 廃酸・廃アルカリ 0.03mg/L
  • 廃プラスチック類・金属くず・陶磁器くず(洗浄設備を用いて処分・再生したもの)
    洗浄液試験法 0.5mg/kg、拭き取り試験法 0.1μg/100cm2、部材採取試験法 0.01mg/kg
  • 金属くず・陶磁器くず(分離設備を用いて処分・再生したもの)
    拭き取り試験法 0.1μg/100cm2、部材採取試験法 0.01mg/kg
  • 上記以外 0.003mg/L

※廃棄物処理法での規定内容は以上の通りですが、実際の運用については自治体により異なる場合もあります。

【参照ホームページ】

大阪府ホームページ
PCB廃棄物のQ&A(FAQ) Q111 PCBが漏洩してPCBが付着したがれき類が発生したが、PCB廃棄物となる基準はあるのか?


堀岡 この記事は
エコシステムジャパン 営業企画部
堀岡 が担当しました

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