DOWAエコジャーナル

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5m以深・超高濃度VOC汚染土壌対策に最適!
新鉄粉『E-501』なら短期間・低コストで浄化完了

DOWAエコシステムは、浄化性能を飛躍的に向上させた土壌浄化用特殊鉄粉『E-501』を開発しました。

新規開発した土壌浄化用特殊鉄粉『E-501』は、従来の鉄粉に改良を加えることで、揮発性有機化合物(VOC)浄化能力の大幅向上を実現しています。

特に以下のようなお悩み・課題をお持ちの企業ご担当者様には、自信を持ってお勧めいたします。

  • トリクロロエチレン(TCE)等に基準値を100倍以上の濃度の高濃度汚染土壌
  • 汚染が5m以深まで至っており、掘削除去のコストが高い
  • 3か月程度で浄化を完了したい

■TCEの浄化力は約5倍

下のグラフは、当社が実施したVOC分解試験結果です。
従来品の鉄粉E-401では21日後のトリクロロエチレン(TCE)濃度は1/10程度ですが、新鉄粉の『E-501』は、トリクロロエチレン、1,2-ジクロロエチレンの濃度共に、7日後には1/100以下の濃度になりました。

鉄粉によるVOC分解試験結果 C/C0:経過日の濃度/初期濃度

  • 従来品であるE-401とE-501の性能を比較すると、TCEでは5倍、DCEでは2.6倍の浄化性能の向上が確認されました。

  • VOC 使用鉄粉種 分解速度定数
    (1%添加,21日)
    TCE
    トリクロロエチレン
    E-401 0.09
    E-501 0.45
    DCE
    1,2-ジクロロエチレン
    E-401 0.30
    E-501 0.78

■新鉄粉『E-501』でコストダウンを実現

鉄粉の性能が向上したことによって、浄化するために必要な鉄粉量を減らすことが可能になります。

土壌溶出量基準値の100倍の濃度の汚染土壌を21日間で浄化する場合に必要な鉄粉添加量を算出したのが下の表です。
すると、従来品のE-401と比べて、E-501では1/2から1/4に減らす事に成功しました。
鉄粉の添加量が減る事で資材費の大幅なコストダウンにつながります。

VOC 想定初期濃度
(mg/L)
浄化目標値
(mg/L)
使用
鉄粉種
分解速度定数
(1%添加,21日)
必要鉄粉
添加量
(w/w%)
TCE
トリクロロエチレン
10 0.01 E-401 0.09 4
E-501 0.45 1
DCE
1,2-ジクロロエチレン
40 0.04 E-401 0.30 2
E-501 0.78 1

※必要鉄粉添加量は、分解速度定数が鉄粉添加量に比例するとして算出

■浄化に必要な期間は1〜3か月

鉄粉による浄化期間は、1〜3か月です。
工場建屋の建て替え工事に伴う土壌浄化や、土地の売買の際の土壌浄化など、スケジュールが決まっている際には、浄化期間が『読める』ことは大きなメリットの1つです。

■新鉄粉『E-501』を支えるのはDOWAの技術力

DOWAエコシステムは、25年以上にわたり土壌浄化用鉄粉を開発してきました。また、開発した鉄粉を用いて浄化工事を70件以上実施することで、鉄粉の改善、添加量の設計ノウハウを積み重ねてきました。

自社で浄化工事も行う事で、浄化期間の予測精度も向上しました。

■掘削せずに浄化できるDIM(Direct Iron Mixing)工法

5m以深の汚染には、DIM工法が有効です。

DIM工法は、専用のオーガーで削孔すると同時にオーガーの先端から鉄粉を汚染土壌に直接混合するので、汚染土壌を掘り上げることなく汚染土壌を浄化できます。

2m以深の汚染土壌を掘り上げるためには土留め工(掘削深度の2倍程度の鋼矢板の打ち込み)が必要となり、掘削工事費を押し上げる原因となりますが、DIM工法では深部の汚染でもオーガーで鉄粉を直接混合できますので、工事費の大幅なコストダウンが可能となります。

DIM工法による汚染土壌に含まれる揮発性有機化合物(VOC)浄化の仕組み

■浄化用鉄粉『E-501』のみも販売

VOC浄化用鉄粉『E-501』は鉄粉のみも販売しております。自社にて施工を検討される方には、販売後には添加量や使用方法についての手引きとなる情報をお伝えいたしますので、ご検討ください。

■新鉄粉『E-501』をご検討の皆様

従来型の浄化用鉄粉と比較し、浄化効果を向上させた『E-501』での施工・購入をご検討いただく場合、より詳細な情報をお伝えいたしますので、以下の問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

■鉄粉による汚染土壌浄化の原理

転載:環境省ホームページ「汚染土壌処理業の許可審査等に関する技術的留意事項」より

鉄粉をジクロロエチレンやトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等のVOC汚染土壌に混合することで、土壌中の水分との反応により鉄粉表面に局部電池反応が形成されます。

局部電池反応による還元反応によりVOCが脱塩素化され、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ジクロロエチレン等の有害物質がエチレンと塩素イオンに無害化されます。

鉄粉によるVOCの無害化においては、混合する鉄粉の性能が得られる結果に大きく影響を及ぼします。

高濃度汚染である、汚染が深くまで及んでいる、浄化にかけられる工期が決まっている等、今まで現地浄化を諦めていた案件に対しても、新規開発に成功した『E-501』を是非、ご検討ください。


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