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DOWAエコシステムとSDGsの関わり その2
~気候変動対策のためのフロン破壊~

今回は、DOWAグループのフロン破壊事業の取り組みについて、SDGsに関連する部分についてご紹介します。

キーワード
▶SDGs ▶気候変動・地球温暖化 ▶フロン類 ▶温室効果ガス

●フロン破壊事業が達成に貢献するSDGs

フロン破壊事業

① 何をしているの?

家電、空調機器、自動車などから回収されたフロン類を受け入れ、中間処理工場で破壊処理を行っています。

【事業のポイント】

  • 処理によってフロン類を破壊し、分解されて発生したガスを適切に無害化するための操業管理が重要になります。

② 何に貢献するの?

フロン破壊事業はオゾン層保護と気候変動対策に貢献します。

Goal 13 気候変動に具体的な対策を

フロン破壊による気候変動対策

●どんな課題があるの?

(出典)地球温暖化への影響(環境省HPより)

気候変動の問題

フロン類はCO2の数百倍~1万倍以上の高い温室効果を持つことが問題となっています。そのため、現在では温室効果の少ない新たな冷媒(グリーン冷媒)への転換が進められています。

現状、一般的な冷媒として使用されているフロン類が大気中に放出されれば地球温暖化へ悪影響が生じます。そのためきちんと回収し、破壊処理を行う必要があります。

●どう貢献するの?

フロン類を破壊することでCO2など温室効果の低い(もしくは無い)物質になるので、地球温暖化対策に寄与します。

●処理のポイント

フロンを熱分解した後のガスにはフッ素や塩素などが含まれるため、排ガス処理施設で適正に無害化する必要があります。フッ素には排水基準が、また塩化水素、フッ化水素には排ガス基準が定められています。フッ素は排水・排ガス処理において除去しにくい物質であり、また塩素は排ガス基準に加えてダイオキシンの発生要因にもなるため、適切に処理をするためにはハロゲン対策のなされた設備や運転管理能力のある施設で処理する必要があります。

図:処理工程とそれぞれの役割

当社ではフッ素、塩素などハロゲンを含む廃棄物を安全に処理するために、湿式の排ガス処理設備などハロゲンに強い設備を整えています。この設備を使用することで、安全にたくさんのフロンを破壊することができます。

●DOWAのフロン破壊施設

DOWAグループでは千葉、岡山、秋田の3工場で、熱分解によるフロン類の破壊処理を実施しています。家電、空調機器、自動車など様々な所から発生するフロン類を受け入れており、2021年度には700t以上の処理を行っています。

また、当社は海外においてもフロン破壊事業を行っています。タイのBPEC社は廃棄物の焼却処理施設であり、日本で培ったフロン破壊技術を元に、タイでもフロンの破壊処理を進めています。

BPEC社 外観

●おわりに

Decade of Actionフロン類の破壊処理は温室効果ガスの削減、気候変動対策に寄与します。DOWAグループは、フロン破壊事業をさらに推進することで、SDGsの目標達成に貢献してまいります。


この記事は
DOWAエコシステム 環境ソリューション室
後藤 が担当しました

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