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使用済太陽光パネルのリサイクルは必要?

■使用済太陽光パネル排出量の推計

固定価格買取制度(FIT)に伴い、2012年から太陽光パネル(PV)の国内導入量は急増していますが、FIT制度終了後の2033年頃からPVの多量発生が予想されています。発生量予測はシナリオにもよりますが、年間で17万トン~28万トン発生する可能性があります。

この数量は産業廃棄物の年間最終処分量の1.7~2.7%に相当する量であり、全量埋立処理を実施した場合は最終処分場の埋立容量をひっ迫するおそれがあり、可能な限りリサイクルを実施する必要があると考えられています。

出典:太陽光発電リサイクルに関する国内動向調査、分布調査及び排出量予測(事後評価)
NEDO 新エネルギー部、株式会社三菱総合研究所

■太陽光パネルの分類

太陽光パネルの種類はシリコン系と化合物系のパネルに大別されます。日本国内に設置されている太陽光パネルの大部分はシリコン系パネルと言われており、これらの太陽光パネルの中には銅や銀などの有用金属が使用されています。

一方、はんだ部分には鉛が含まれている場合がある等、環境中に拡散すると有害な影響を与える物質が含まれている場合があります。そのため、太陽光パネルを廃棄する際には、有用な金属の回収を行うだけではなく、有害物質の適正な処理を合わせて実施する必要があります。

■シリコン系太陽光パネル

シリコン系の太陽光パネルは、アルミフレーム、ガラス、封止剤、太陽電池セル、バックシート、ジャンクションボックスから構成されています。

この中でも太陽電池セルのフィンガー電極、バスパー電極に銀(Ag)が使用されています。また、銅(Cu)は発電した電流を流す役割を担うインターコネクタに使用されています。鉛は主にはんだとしてバスパー電極に使用されています。これらの金属が含まれている太陽電池セルはEVAでできた封止剤、バックシートと接着されており、容易に分離できません。

このような複雑な構造の太陽光パネルから、有害物質の適正処理と有用金属のリサイクルを両立させるためには高度な処理技術が必要となります。

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毛利 この記事は
DOWAエコシステム 企画室
毛利 が担当しました

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