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身の回りにあるエコ・フランス その3
〜渋滞とごみ回収〜

交通渋滞問題はパリ市内で今一番大きな問題です。2024年パリオリンピックまでに解消できるかが市長の腕の見せ所ですが、解決策はまだ見えていません。

パリの渋滞問題

パリの渋滞がひどいのは、この町全体が中世の作りを受け継いでいて、車の走行が想定されていないためです。また、セーヌ河が街を横切っているので、セーヌ河右岸から左岸へ渡る場合には橋を渡らなければなりません。中世に作られた橋は、自動車が走行する事は想定されていないので、橋の道路幅が狭く渋滞の原因にもなります。それでもパリ市を取り囲む環状線や、セーヌ河の岸を一部走行可能にした道路も作られていますが、渋滞を解消するには至っていません。

出所:Google map

また、現パリ市長の政策でパリ市内の道路にある「バスレーン」を「自転車レーン」へ切り替えたため、車の渋滞がひどくなってしまったという意見もあります。

2017年に、フランスは2040年までに国内におけるガソリン車およびディーゼル車の販売を禁止すると発表しました。パリはフランスより前倒しで2024年までに市内のディーゼル車乗り入れ禁止、2030年までにガソリン車乗り入れ禁止を発表しています。

パリでは、ノーカーデーも実施されていますが、その時もゴミ収集車は稼働しています。パリは観光地なので、ホテル、レストランの数が多く、どうしてもゴミが沢山出ます。

自転車とごみ収集

写真出所:aris en selleホームページ

パリでは、自動車道路を狭めて、自転車専用道路を拡張してきました。環境のため、また、最近では密となる公共機関を避けるために自転車の修理代金を補助する政策も取られています。

ただ、ごみ収集車と自転車との接触事故が生じたり、放置自転車によってスムーズにゴミ回収ができなくないという状況が生じています。というのもパリ市内の集合住宅に自転車駐輪場は殆どないので、結果として自転車を集合住宅の前に停める事になってしまうためです。

ゴミ収集車のサイズは日本とほぼ変わらない大きさや、もう少し大きなタイプの車両もあります。でも、パリ市内は街が古くて道が狭い為、収集車が通れない道もあります。

出所:家庭ごみ収集(パリ市ホームぺージ)

また渋滞緩和のため、パリ市内への20トン以上の大型トラックの乗り入れ時間は朝7時までと規制されているので、朝7時までの制限時間内でのごみ収集が難しいという事情もあります。

黄色いゴミ箱

最後に2020年4月にでた最新のポスターをご紹介します。このポスターには、「段ボール、紙、金属、プラスチックはすべて同じ黄色のゴミ箱へ入れましょう。」と書かれています。食品残飯以外全てを、この黄色のゴミ箱に入れるという事になります。

写真:最新のパリの公共広告 黄色のごみ箱はすべてのものを全部一緒に捨てましょう。

観光都市パリが美しくあり続ける事はとても大切なのですが、予算との兼ね合いもあり、悩ましい状況はこれからも続きます。


この記事は
パリ市のセーヌ河近くに住む
カフェ・めぐみ が担当しました

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