8月27日(水)、DOWAエコシステム(株)(東京都千代田区 社長:矢内 康晴)は、九州地区への環境・リサイクル事業のさらなる拡充に向けて熊本県宇城市に建設を進めていたDOWAエコシステム熊本事業所の竣工式を執り行いました。竣工式には、熊本県副知事や宇城市長をはじめとする行政・地元関係者や施工関係会社、地元メディアなどから総勢150名以上が参加し、事業の安全と繁栄を祈願する神事と新工場の見学会を実施しました。熊本事業所は本年10月から順次操業開始を予定しています。
事業所敷地内には、アクトビーリサイクリング(株)(熊本県水俣市塩浜町278番地6 資本金:2億円 代表取締役:清水 伸幸 )熊本工場(以下、アクトビーリサイクリング) と、エコシステムリサイクリング(株)(埼玉県本庄市仁手1781番地 資本金:3億円 代表取締役:中島 教夫)熊本工場(以下、エコシステムリサイクリング)の2工場を併設しています。
アクトビーリサイクリングでは、家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)や小型家電のリサイクル事業を水俣工場に続いて宇城市にも展開いたします。家電リサイクルの過程で発生する鉄や銅、アルミ等は単一素材として回収し、リサイクル・再資源化を行っています。
エコシステムリサイクリングでは、九州地方への集積が進む半導体や電子部品産業の製造工程から発生する工程スクラップや基板等の表面にメッキされた貴金属を、アルカリ・酸処理等で回収する貴金属リサイクル事業を展開します。今後、顧客のリサイクルニーズを踏まえて、回収した貴金属を精製し金や銀へとリサイクルする貴金属精製工程の稼働も検討しています。
また、DOWAエコシステム初の事業として、家電4品目のリサイクルの工程で出てくるプラスチックを原料とするペレット成形をスタートするほか、九州エリアで発生する素材としての再生が不可能な廃プラスチックを原料とするRPF(Refuse Plastic Fuel、固形燃料)の製造も展開予定です。製造したRPFは、廃棄物発電施設や製紙会社での使用を想定しているほか、地産地消を目指して熊本県内での顧客獲得に向けて動いていきます。
さらには、将来的に大量排出が見込まれるリチウムイオン電池、太陽光パネルのリサイクルなど新規事業展開も検討し、九州地区における環境・リサイクル事業の拡充を進めていきます。
熊本県宇城市は九州の中央に位置しており、九州全域を対象にリサイクル原料の集荷を行うことができます。今後、家電リサイクルと貴金属リサイクルを主軸として、九州地区の総合リサイクル拠点としてDOWAのリサイクル事業を展開していきます。
DOWAエコシステムは、国内外における環境・リサイクル事業の強化を通じて、持続可能な社会の構築にこれからも貢献していきます。



地元メディアにも取り上げていただきました。
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