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UL2809とは?

DOWAエコシステムHPのニュースでもご紹介しました通り、当社グループのエコシステムリサイクリングで製造しているシアン化金カリウムがUL2809環境ラベル検証を完了しました。
今回は、UL2809の検証とは何かについてご紹介します。

■ULについて

ULは、製品の試験、検査、認証サービスを提供している、アメリカを本拠地とする企業です。安全性を認証するULマークが有名ですが、ULは様々な製品規格を策定しています。

株式会社UL Japan

●UL2809について

UL2809は、製品中のリサイクル原料についての評価・検証の手順に関する規格です。
エコシステムリサイクリングでは、ISO 14021(タイプⅡ環境ラベル表示)において活用するため、UL2809に基づく検証を完了させました。

●環境ラベルとは?

環境ラベルは環境配慮の姿勢を示す説明、図表などのことです。環境に配慮している製品、サービスを求める際の指標として役立ちます。環境ラベルについては環境省のHPに詳しい説明が掲載されています。

環境省 環境ラベル等データベース

環境ラベルはISOにおいて規格が定められており、以下の3種類があります。

タイプⅠ 第三者認証による環境ラベル(ISO14024:1999)
タイプⅡ 自己宣言による環境主張(ISO14021:1999)
タイプⅢ 製品環境負荷の定量的データの開示(ISO14025:2006)

(出典)環境省 ISOの環境ラベルに関する規格

タイプⅠの第三者認証は、認証機関によってラベル使用が認められる制度です。日本国内では(公財)日本環境協会による「エコマーク」のみが該当します。

タイプⅡの自己宣言は、組織が自ら基準を設け、その基準を満たすことでラベルを付与できる仕組みです。第三者認証機関の設定する製品分類や判定基準に沿う必要は無いため、自社製品に合った内容で環境ラベルを設定できます。上記の図でも記載されているように、認証(第三者による判断)は不要ですが、信頼性の向上のため、ULにおける取組のように第三者が検証することもあります。

■UL2809による検証

UL2809ではタイプⅡのISO14021に基づく環境主張に対し、書類審査や工場監査を通じてULが第三者的に検証します。エコシステムリサイクリングでは、UL2809 Environmental Claim Validation Procedure (ECVP) for Recycled Content(リサイクル材の割合に関する検証手順)に基づき、「シアン化金カリウムについて68%以上のリサイクル原料が使われており、100%リサイクルされた金を使用している」という環境主張を検証いただいています。

ULのサイトでもシアン化金カリウムが掲載されています。

UL SPOT

UL2809の検証が完了した製品は、リサイクルプロセスが客観的に評価されていることになるため、信頼できるリサイクル素材を購入しようと考えている際の目印になります。


この記事は
DOWAエコシステム 環境ソリューション室
後藤 が担当しました

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