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環境コンサルってなに? ~イー・アンド・イー ソリューションズ~ その6 「EHS監査」(2)

環境コンサルティングを実施しているイー・アンド・イー ソリューションズのご紹介(その6)です。


DOWAエコ商店街、イー・アンド・イー ソリューションズをのぞいているA子さん。
今回は『EHS監査』の続きです。

A子
「ところで、どんな会社がEHS監査をやっているの?」
主人
「最近はいろいろな企業で実施されていますよ。特に世界に拠点を持っているグローバル企業は、グループ全体の管理項目に環境安全衛生もあるので、EHS監査の結果を管理に活用しています。前にもお話しましたけど、ウチの店は英語でのやり取りにも対応しているんで、日系企業の海外拠点や、グローバル企業の日本拠点でEHS監査を実施する時のお手伝いなんかが得意です。」
A子
「ふーん。法令遵守をチェックするって言ってたけど、環境・健康・安全に関する法律って多いの?」
主人
「ええ、業種や立地条件にもよりますけど、日本の場合ですと関連する法律や条例は大体30前後はありますね。」
A子
「そんなに? またまたぁー、ふっかけてるんじゃないのぉ?」
主人
「環境だけをみても、廃棄物やリサイクルに関する法律だけでなく、大気、水、有害物質、臭気、騒音・・と結構あります。環境DDの話を思い出してください。」
A子
「ああ、そういえば」
主人
「これに、安全衛生面では労働安全衛生、危険物や毒物・劇物の取り扱いや消防などの法律も関係してきますからね。」
A子
「そういう法律って、どの国にもあるわよね。きっと…」
主人
「発展途上国でも、環境・健康・安全に関する法律はあります。でも、国によって法制度は違うので、ある国では法律や基準があっても別の国では該当する法律がない、ということはあります。」
A子
「そしたら、いろいろな国に拠点がある会社は大変じゃない?」
主人
「ええ、それでグローバル企業の中には、各国の法令を遵守することに加えて、独自の社内基準(コーポレート・スタンダード)を設定してより高度な管理を拠点に求めるところもあるんですよ。」
A子
「そこまでしなくても、拠点がある国の法律を守っていれば問題ないんじゃないの?」
主人
「でも、実際に環境や社会に影響が出て、問題になってしまうと、いくら法律どおりにやっていても、反対運動が起きたりして、操業が出来なくなることもあるんです。」
A子
「今のセリフ、『環境コンサルってなに? ~イー・アンド・イー ソリューションズ~ その2 「環境社会配慮」』のコピペじゃ…。」
主人
「(ギク!)いや、企業は法律を守る事だけが目的ではなくて、風評被害や訴訟などのトラブルにならない様に、リスクを管理する事も目的なんです。」
A子
「『法律が未整備だったり、環境規制が不十分だったりするので、その国の法律を守っても、影響が出て、問題になってしまうこともあるんですよ。』ということね。」
主人
「…(お客さんまでコピペしなくてもいいのに)ええ、だから国によっては社内基準を厳しいと感じる部分もあると思うんですけど…。」
A子
「リスクヘッジのために必要、というワケね!」
主人
「うまい! 一言でまとめましたね!」
A子
「いやー、それほどでも(ニヤリ)。」
主人
「社内基準の設定のやり方は企業によってまちまちですけど、グローバル企業は欧米に多いんで、欧米の法律をベースにして、簡潔で社員に分かりやすい形に取りまとめられたものをよく見ますよ。」
A子
「ところで、EHS監査をすると何かいい事あるの?」
主人
「EHS監査では調べた結果から改善を促すと言いましたよね。その提案どおりに改善がされれば、生産性、職場の安全確保、周辺環境配慮といった面が向上することが期待できるんですよ。」
A子
「えー、環境・健康・安全の改善をすると生産性が上がるの?逆に儲けが減りそうな感じがするけど」
主人
「確かに改善には、費用や時間が必要ですけどね、事故や災害などが減れば、操業ラインが止まることも減って、トータルの生産性を上げることが出来ます。」
A子
「なるほど、監査の後にどうするか? が大事なのね。ところで、さっき聞いた手順って、環境DDに似てるわよね。」
主人
「そうですね。でも一つ違うのは、EHS監査ではほとんどの場合本社の管理部門が監査するという点です。なので、監査された拠点は社内の指示として、指摘された事項の改善策を講じないとならないんですよ。環境DDは「評価」が目的ですが、EHS監査は改善のための指摘なんです。」
A子
「とは言え、指摘事項がたくさんあったら、大変よぉ。」
主人
「そうなんですよ。EHS監査の最終日に指摘事項の報告をするんですけど、そこで監査側と拠点側の議論が白熱することもよくあります。」
A子
「そんなにいろいろ言われてもできないよー!って、やつね。ワタシも上司によく言ってるわ。」
主人
「…(言いそう…)指摘事項も、内容によっては費用や労力が掛かりすぎて改善が難しかったり、改善すると生産性が悪くなったりするものもあるんで、そういう場合は指摘事項から外すように、拠点側が交渉します。」
A子
「なーるほどー、そうやって交渉するのね。今度そういう風に上司に言ってみようっと(ムフ)。」
主人
「…(大丈夫かなぁ)でも、監査する側も法令や社内基準というルールに基づいて指摘している訳で、簡単に『じゃあ、やらなくていいよ』と言うわけにはいきません。」
A子
「やなカンジ」
主人
「しかも、グローバル企業だと監査に来る担当者が外国人ということも多いわけで…。」
A子
「エエッ! それじゃあ英語で指摘されるの?」
主人
「そうですよ。指摘事項も英文です。日本人関係者がその意味を把握するためには、翻訳も重要なポイントなんですよ。誤解を生まない言葉遣いとか、かなり気を使います。」
A子
「英語の直訳って分かりにくいわよね。」
主人
「日本語でも英語でも指摘事項の文言は神経を使うところです。そこで、内容の理解度や意味の取り方に齟齬が出ないように、企業では監査する側とされる側の橋渡しをする外部コンサルタントを使うことが多いんですよ。」
A子
「それがこのお店ってことね!」
主人
「はい、そのとおり! 法律と英語のスキルを持った担当者がお手伝いしますので、是非お声掛けください!」
A子
「ところで、今回は『エーックス!』で言うところがなかったわね。」
主人
「…期待していたんですか?次回は考えておきます(トホホ)。」

イー・アンド・イー ソリューションズでは、EHS監査に関連するお悩みについて、お客様のニーズに沿った解決策を検討・提案させていただきます。「さて、どうしよう」と思われた時、ご相談は無料ですのでお気軽にご連絡ください。


近藤 この記事は
イー・アンド・イー ソリューションズ
近藤 が担当しました

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