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「エコプロ2016~環境とエネルギーの未来展」展示内容のご紹介(5)〜汚染土壌と対策技術〜

2016年12月8日~10日に開催されました、「エコプロ2016~環境とエネルギーの未来展」での展示から「汚染土壌と対策技術」パネルを説明いたします。

■汚染土壌と対策技術

汚染土壌と対策技術

※画像クリックにてPDF版を閲覧・ダウンロードしていただけます。
文章、図表等については、出典を明記すれば転載していただいて構いません。
ただし、商業目的の使用はご遠慮ください。

※全ての展示パネル内容は過去記事よりご覧ください。
カタログに載らない話 2017年 1月号

1)汚れた土って?

私たちの生活を支える便利な機械や製品を作るときに、重金属類や有機溶剤などの化学物質が使われます。当然、これらは慎重に取り扱われていますが、それでも事故や意図しない漏えい等によって土を汚してしまうことがあります。

土が汚れていると…

  1. 汚染土壌から地下水に汚染物質が溶け出し、この汚れた地下水を人が飲むことで健康被害が生じるリスクがあります。
  2. たとえば公園の砂場の土が汚染土壌であれば、小さな子供の口に入ることがあります。また、乾いた汚染土壌が風で舞い、口に入ることもあります。このように直接に土が体に入ることで汚染物質が体に入り、健康被害が生じるリスクがあります。
  3. 汚染土壌が確認された土地は、開発の際に土壌調査や対策の費用が掛かることがあり、また、汚染土壌があるとそこに住みたいという意識を下げてしまう事もあります。そのため、土地の価値を下落させる原因になることがあります。

2)見つけてきれいに

●土壌汚染を見つけ出す「調査」

フェーズⅠ:
過去の土地に関する資料から汚染土壌がありそうな場所や汚染物質の種類を推定します(汚染のおそれを判断します)。
フェーズⅡ:
汚染のおそれがある範囲から土壌をサンプリングして分析します。そして汚染土壌の有無、範囲を確認します。

●汚染を取り去る「浄化」

■鉄粉透過反応壁(PRB)

汚れた地下水が広く拡散しないように地下に壁(PRB)を作ります。この地下の壁(PRB)は水を透過させ、透過する時に地下水に含まれる汚染物質を浄化します。

■熱処理

土壌を800℃の高温で加熱し、汚染物質を焼却・無害化します。

■土壌洗浄

水で土壌を洗い、汚染物質を分離させて浄化します。

■乾式磁力選別処理(DME)

汚染土壌に重金属類を吸着する機能がある特殊鉄粉を混合し重金属を鉄粉に吸着させます。そのあとで重金属の吸着した鉄粉を磁石で分別することで、汚染土壌に含まれる重金属を特殊鉄粉と共に回収して浄化します。


永瀬 この記事は
DOWAエコシステム ジオテック事業部
永瀬 が担当しました

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