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欧州視察のホテルにて 〜資源循環と脱炭素の取組み〜

2023年11月27日~11月30日の日程で、経団連の「サーキュラーエコノミーに関する欧州ミッション」に参加しました。経団連のHPで概要についてはまとめられておりますので、興味がございましたら、ご一読いただければと思います。

(参考)一般社団法人 日本経済団体連合会
サーキュラーエコノミーに関する欧州ミッションを派遣

さて、そのEU視察中に資源循環や脱炭素の観点で日本との違いなどを感じたものについて紹介したいと思います。

ペットボトルじゃないの!

日本でビジネスホテルなどに宿泊するとサービスでペットボトルに入った水やお茶をプレゼントされることがあります。部屋に1本、2本と置かれている経験もあります。

今回、宿泊したブリュッセルのホテルでは、ペットボトルではなくガラス瓶入りの水(500mL)とグラスが部屋に準備されていたのでいささか驚き、おしゃれだとも思いました。

使ってみるとやはりガラス瓶なので重たく流石に外に持って行くことはできませんでしたが、プラスチック削減につながる取組みだと思いました。

(出典)Steigenberger Icon Wiltcher's - Brussels | H Rewards

余談となりますが、日本でもペットボトルを廃止してウォーターサーバーで提供する取組みや、今回のようにガラス瓶へ切り替えたりする取組みもあるようです。また、使い捨ての歯ブラシやプラスチックストローのほか、シャンプーなどを充填式にすることでの容器の削減など、プラスチック削減のために様々な取組みも進められています。

(出典)CSR | 【公式】ワシントンホテル株式会社

こんなに暗いの!

もう一つ驚いたことが、明かりです。先ほどのホテルでのことですが、夜、部屋の電気をつけても薄暗く、目が慣れてきてもそれだけでは本も読みにくい状況でした。最初は補助灯のみが付いているのかと思い、室内の主電灯のスイッチを探し回るほどでした。

ただ、手元の照明をつけてみると周辺がいい具合に明るくなり、問題なく過ごすことができました。改めて部屋を眺めてみると、暗さの中でポツンと明かりがある風景は上品で、これを楽しむのも悪くないと思いました。

ヨーロッパの明かりが暗い理由としては、ヨーロッパの人たちの瞳の色が薄く、強い光に弱いことが大きく関係しているようです。また、薄暗さの中で雰囲気を楽しむことも大切にしているようです。


今回、ペットボトルや部屋の明かりから、何気ない普段のくらしの中で使用される「もの」や「エネルギー」について、ヨーロッパは日本よりも使用量が少ない印象を受けました。

ガラス瓶や明かりへの価値観の違いなど背景にはあると思いますが、この「もの」や「エネルギー」への依存度の違いは、資源循環や脱炭素の取組みに関しての社会的な同意の得やすさや達成のハードルの高さにも影響すると思いました。
そういう点で、ヨーロッパは日本よりも率先した取組みも苦ではないのかもしれません。


この記事は
DOWAエコシステム 環境ソリューション室
山野 が担当しました

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